薬膳で笑顔咲く

自然界の食材の恵みで人の健康を紡ぐ薬膳

薬膳料理は作り手の想いがあればいつもの献立で十分

こんにちは。国際薬膳師  体質改善コンサルタント 提中知子です。

 

今日は、薬膳とは少し違う話題になります。

ネットを見ていて、ひとり親家庭の「国内のひとり親家庭へのフードバンク事業『グッドごはん』のことをはじめて知りました。

 

そのグッドごはんのホームページを見て、ひとり親家庭の方がどんな思いで、未来のことでなくて、たったいま、毎日を過ごしておられるのか初めて知りました。

食べたいものを食べられない悩みは、何を食べたら冷えを良くすることができるのかに比べれば、はるかに悩みは大きいいものです。

どんな食べ物でも、お腹をまず満たす基本的な欲求が満たされれば、心理的には十分満たされる気がします。

 

寒くなってきたから、風邪の予防にはショウガがいいとは思っていても、お腹を満たす方が先であれば、二の次になってしまうのは無理もないような気がしました。

 

個人的に、グッドごはんの活動に賛同したので、陰ながらサポートさせていただくようになりました。

活動をたびたび送っていただいて、お子さんが安心して、美味しいものを食べていいんだという、そんな満足した表情で食べている写真に、なんとも言えない気持ちがしました。

 

わたしがお伝えしている薬膳料理って、見たことのない中国産の食材が並ぶ美食ではないのです。

薬膳をネット検索すると料理する方によってさまざまですが、一見美食の献立?って見られてしまう献立もあります。

ただ、ほんとの薬膳料理は、慣れない食材や見たこともない食材を使うことが目的の料理ではないのです。

 

シンプルに、作り手は、だれを(食べる人)、どうして健康にしてあげたいのか(からだの悩み、不調の種類)、ただそれだけです。

手が冷たくて、いつも咳をしていてお腹を壊している人になら、親子どんぶりで十分です。

 

鶏肉は、お腹を温め、胃腸の消化吸収をよくし、玉ねぎは、お腹を温め胃腸の膨満感を予防して消化吸収のはたらきを補佐します。

定番料理と言われる和食にも、食材の効能を知れば十分なものも多く、わざわざ外国の薬膳食材を取り寄せることは全然要りません。

 

お腹いっぱい食べモノを食べられる環境がそろっているなら、次は、体調の変化にちょっとだけ敏感になって、食べることで悩みも同時に解消していければいいですね。

わたしがお伝えする薬膳料理は、ふだんのスーパーの食材だけでも十分作れる美味しい漢方のような献立です。

特別な調味料や、何品も使う献立にすることは全然いりません。

ふだんの美味しいと感じる食べやすさこそ、心理的にも一番長続きする体質改善になると思います。