薬膳なぞ解き


薬膳って、難しそうですね~。

食にこだわるのは、ちょっと…。

 

貴方もそう思われますか?

薬膳のことをご紹介する前に、ふだん、こんな情景がないか、思い出してみましょう。

 

 朝。

 今日は、なんだかいつもと体調が違うみたい…。

 頭もボーッとするし、手足もすごく冷たいし、やる気が出ないな~。

 そうだ、前にハーブテイーを買っていたから、ちょっとそれを飲んで、休むことにしようかしら。

 このハーブテイー、効能がリラックス効果、安眠効果って書いてる…。

 これ飲んで、1日寝ていればきっと、治るわ…。

 

 もともと、わたしたちの体には、自然治癒力、トラブルを何とかしようとする力も備わっています。

 でも、それ以上に弱めてしまっている原因が、もしかすると、これらかもしれません。

 

 自分の体質以上のオーバーワークや不規則な生活。

 あるいは、強いストレスに、スマホなどネット環境の耳と目からの情報過多。

 あと、食生活が、自己流に陥ってしまうこと。

 

 体調が思わしくないとき。

 ハーブテイーのリラックス効果に、また、からだを休めることでも、養生命を養うことが出来ます。

 

 ふだの生活で、もしこのような不調が、時々、あるいは頻繁に起こってしまう場合。

 あなたなら、どういう選択をされますか?

 

 ☑ 心配だから、病院へ行ってお薬をもらってきます。

 ☑ 病院で、原因が分からないといわれたので、様子を見ます。

 ☑ 運動不足が原因なので、ヨガを始めてみようと思います。

 ☑ からだそのものを治したいので、整体や鍼灸に行きます。

 ☑ 誰でもこんな時くらいあると思うので、気にしないことにします。

 

  これも、間違った選択ではありません。

 でも、もし、別のこんな方法があるとしたら、うれしいと思いませんか?

 それは、家にいながら、キッチンにある食材を使いながら、自分で出来ることなのです。

 つまり、セルフコントロールです。

 

 わざわざ、家から外へ出かける必要もありません。

 時間待ちで、煩わさせられることも必要もありません。

 新たなお金の出費に、気を病む必要もありません。

 

 それなのに、こんな大きなメリットまであります。

 

 体調が良くない原因に、しっかりと目を向けることが出来て

 体調の変化に、しっかり、セルフコントロールが出来て

 ふだんの食事の中で、力まず、手軽に気楽に出来ることで

 今日忙しくて出来なくても、次の日にやれば大丈夫

 気になる不調も、ゆっくりとさらっとケア出来るようになる

 

 そんな魅力にあふれた方法が、本当にあるのです。 

 

 その方法とは、健康的な食事と言われている「薬膳」やくぜんです。

 薬膳は、食事の養生で、命を養える食事です。

 病気の予防、からだの不調の改善、健康維持を目的とした食事です。

 

 では、ここから本題に入ります。

 なぜ、薬膳は

 気になる体調の不調も

 頭がぼーっとする悩みも

 手足が冷たい悩みも

 やる気が出ない悩みも

 キッチンにいながら、ふだんの食材を使って改善していくことが出来るのでしょう?

  

 薬膳は、とにかく歴史が古いのです。

 古いものが、今まで続いている理由にも興味がわきますね。

 

 薬膳は、今の医学でも、今の栄養学の範疇にも入ってはいません。

 薬膳の古い歴史といえば、お隣の中国です。

 

 中国の2千年あまり前、医学が生まれました。

 その医学を中医学 ちゅういがくと言います。

 

 参考にですが、漢方という言葉を聞かれたことがありますか?

 漢方は、もともと、この中医学をベースとした医学です。

 中国から伝わったあと、江戸時代に、日本の風土にあったものへ独自に発展しました。

 

 漢方薬を思い浮かべられましたか?

 漢方や、漢方薬は、体質そのものを強化するとか、体質改善とか、そういう印象をもたれますね。

 

 でも、これは、お薬ですね。

 もともとこの漢方に調合されているものは、食材とは全く違います。

 自然界の植物では、根っこや樹皮などを使う場合もありますし、動物では、鹿の角を使う場合もあります。

 鉱物では、恐竜の骨格の化石を使う場合もあります。

 

 普通では、あまり馴染みのないものも入っています。

 これは、ちょっと効能があっても、不安になる場合もありますね。

 

 一方、薬膳はどうでしょう?

 薬膳は、ほぼ、食材を使い、献立をつくります。

 買い物にスーパーへ行くと並んでいますね、たくさんの食材が。

 いつも食べなれている味、香りです。

 ですから、安心ですよね、知らないものではないですから。

 

 ただ、ここからが薬膳のなぞを解くために、重要です。

 よく難しいと言われる理由が、ここにあると思われます。

 

 薬膳は、食材を使いますが、このような食事ではありません。

 

 お米は糖質が多いから、制限しましょう。

 お肉も油もカロリ-が多いので、控えましょう。

 お砂糖の甘味も控えましょう。

 野菜を1日350g食べましょう。

  などです。

 

 次に薬膳の料理をどうすれば作れるのでしょう?

 

 体質を診てもらったら、気虚体質 (ききょ)と言われたわ。

 これって、からだのエネルギーが不足の体質らしいの。

 気虚体質だから、気を補う食材がいいみたいだわ。

 たとえば、穀物ならお米とか、お肉系なら鶏肉で、野菜ならかぼちゃ系。

 体質ごとに、食材のカテゴリー(分類)があるみたい、新しい発見だわ。

 今日は、肉じゃがにしてみるわ。

 牛肉も気を補う食材だし、じゃがいももそう。

 なんだ、ありきたりの献立でも、自分の体質に合った献立があったのね。

 もっと早く知りたかったわ~。

 

 薬膳の献立を取り入れるには?

 

 自分の体質を知ること。

   ☑体質に合った食材の分類を知ること。

 献立を決めてから、買い物へ行くのでなく、食材を選んでから、どんな献立を作るか決める。

 たったこれだけです。

 

 実際に、薬膳料理を食べてみましょう。

 

   出来上がった肉じゃがは、ありきたりでも、体質に合っているから薬膳料理って言えるのね。

 食材で作れるから、安上りだし、味もいつもの味で慣れているわ。

 これが薬膳なんて。

 薬膳料理を食べに行くと、高級料理って感じだけど。

 自分で自宅にいながら、キッチン出来て、しかも。

 からだの不調も改善されてくみたいだから、一石二鳥ね

 なんだか新鮮味があって、お料理を作るの楽しくなってきたわ。

 難しいイメージがあった薬膳だけど、中身を知らなかっただけだったのね。

 毎日は出来ないけど、時々意識してみようかしら。

  

 薬膳って、思っていたイメージとは、違うと思われませんか?

 もし、興味がわくようなら、このまま読み進めてください。

 

  さきほど、体質という、耳慣れない言葉を使いました。

 体質というのは、どういうことでしょう?

 

 ふだん貴方が口にする食べものと、今の貴方の体調には、隠れてはいるように見えるけれど、確かにつながりが存在するのです

 

 食べものと体調のつながりを可視化(見える化)したものを、体質】

 そう言えると思います。

 背の高さも、体格も、声の大きさも、性格も、細かく言えば、体質の現われと言えます。

 生まれてから今日までの、口にした食べものなどで、決まってきたのです。

 

 体質とは、生まれながらの体質、その人独自の食習慣、生活習慣、お住まいの風土、年齢など。

 さまざまな要因が大きく深く、関係しています。

  

 


覚えてほしい!薬膳で、気になる不調を取り除くステップ

 

 ☑ 体質診断で、体質を知ること

 ☑ 体質の原因を作ってきた、根本的な背景(独自の食習慣、ライフスタイル)を整理すること

 ☑ 体質に合う食材のカテゴリー(分類)を知ること

 ☑ 体質に合うカテゴリーの食材を多く献立に取り入れること

 

 たったこれだけのステップです。

 

 お料理が苦手だからと、凝ったお料理教室に、通うことも必要ありません。

 珍しいスパイスを通販で買って、斬新なアイデイア料理を作る必要もありません。

 自然食がいいからと、高い雑穀類を揃える必要もありません。

 仕事で、献立に手間暇かけられなくても、誰にでも作ることが出来ます。

 値段が高い食材は栄養があるからと、わざわざ健康食品を買う必要もありません。

 もち麦がダイエットにいいからと、広告の情報に惑わされることもありません。

 漢方薬を飲んでいるけど、良くなっているかどうか不安になることもいりません。

 

 薬膳は、とてもシンプルで、とても手軽なものです。

 食のルネサンスかもしれません。

 

 薬膳料理で、きっと、気になる不調もいずれ、遠ざかっていくことでしょう。

 そして、いつか、心の中で、こうつぶやかれるかもしれません。

 

 以前は、何も知らずに、自己流で、適当に食べていたわ。

 以前は、根拠も調べずに、健康食品ばかりに頼っていたわ。

 以前は、自分のからだのことが何も、見えていなかったわ。

 以前は、すぐ、病院に通っていたわ。

 以前は、食べても、健康から遠ざかっていたように思うわ。

 そう懐かしんで思える日がくると思います。

  

 あなたも同じように、過去をそう懐かしむ日も、近いと言えます。 

 最後に、最初から、薬膳一辺倒に偏りすぎる必要もありません。

 

 時には、お友達と斬新なイタリア料理を楽しむことも必要です。

 時には、家族で、中華料理を楽しむことも必要です。

 

 なぜなら、食は楽しむもの。

 薬膳も、美味しく、楽しんで食べるものだからです。

 

 女性のからだとこころに良いこと、それが、薬膳なのです。

 

 薬膳の、分かりづらい、なぞはもう、解けましたか?

 薬膳は、むずかしいと、まだお感じになられますか?


◆薬膳ミニ知識

 

薬膳は、細かく分類すると、お悩みの程度や目的によって、呼び方も違ってきますので、ご紹介します。

 

食養~ 食材を用いて、体を養うこと。病をもっていない人が対象。

     目的は、ダイエット・体の強壮・老化予防・美肌など。

食療~ 食材を用いて、疾病を直すこと。病をもっている人が対象

     目的は、カゼのときや、からだが弱い人など

薬膳~ 食材と中薬(生薬)を用いて、疾病を治すこと。病をもっている人が対象。

        目的は、慢性疲労、めまい、不眠、更年期、下痢、便秘など

 

 ̻現在は健康維持、病気の予防、治療効果の作用がある食事は、みな薬膳と呼ばれています。

 

 

 

身近な症状、感じておられませんか?

いくつ思い当たるかチェックしてみましょう。

□最近、イライラしやすい □嫌な夢を見ることがある

□からだが重だるいことがある

□寝つきが悪く、よく眠れない

□気分が落ち込みやすい

□やたらあくびが出やすい

□やる気が出ない

□根気がなくなってきた

□肩がこることが多い

□首がこることが多い

□雨の日に体調をくずしやすい

□胃腸が弱くて食欲がない

□むくむことが多い

□手足が冷えやすい
   
   

 いくつ当てはまる項目がありましたか?

 数が多い、少ないが、体調の良さ悪さに直接影響するものではありません。

 また、いつも感じることは、不調ととらえることに、抵抗さえ感じるかもしれません。

 

 でも。

 中医学では、未病(みびょう)という捉え方があります。

 未病は、放っておけば、いずれは深刻な、病気にもつながるという状態言われています。

 

 からだのサインに気づく細やかな五感を忘れてはいませんか?

 これ以上に、カウンセリングと体質診断で、さらに、詳しく体調をお調べすることが出来ます。

 

 当サロンでは、お一人お一人の、今の体質・体調をチェックさせていただく体質診断もいたしております。

 

 国際薬膳師が、体質診断と薬膳で、個別に、あなたの未病ケアをサポートいたします。

 【カウンセリング】で、今のからだの悩みが、どんな背景から来ているのかゆっくりお聞きします。

 【セラピー】で、何をどのように食べればいいのか、具体的なノウハウをアドバイスいたします。

 

 誰でも、簡単に、キッチンから。

 あなたも、未病をキャッチして、体質に合った食材で、セルフコントロールしてみませんか? 

たくさんの方とのお出会い(実績)


冬の冷えを予防する薬膳

 

【献立】

栗と黒豆のにんじん風味パエリア

タラのウイキョウ風味のソテー バルサミコソース添え

里芋と大豆のスープ

なつめと生姜の薬膳茶

 

【目的】

寒さの外気で、からだの滞りがちな気や血の巡りを良くする。

冬に養生したい腎のはたらきを強くし、からだの生命エネルギーの気や潤す血を補う。

腎の弱りで、からだに要らない水の停滞からくる、むくみを解消する。

 わたしたちは、いきなり健康から、病気になるのでしょうか?

 そうではないはずですね。

 何となくからだの不調があった時期があったと思われます。

 この状態を、未病~数値では、病気ではないけれど、不調がある状態~といいます。

 未病があっても、この段階から、薬膳で不調を和らげたり、改善したりしていくのです。

 

 


 

薬膳料理が他の食事と違う点

 食べる人の不調や、年齢、生活環境、風土、季節などから食材を選び、献立をたてることで、不調を和らげていきます。 この点が他の食事とは違う点です。

 植物、動物、鉱物など、自然界のすべての範疇にあるものが、食べものの対象です

【滋賀県高島市健康福祉センター JA女性部薬膳料理講習にて】H29.9.27

年齢60代以上、湿気の多い風土、秋の季節、農業に従事されている女性のための献立

 

「かぼちゃとにんじんのごはん」

「イカと長芋のバルサミコソース炒め」

「レンコンとチンゲンサイの和えもの」

「ぶどうとシナモンのホットジュース」

参加者さまの感想

●食べた後、汗がでてきました。こんなの初めてです。

●油っこい料理でないから、お腹がスッキリしています。

●塩分控えめで、健康的ですね。

●いつも調味料ばかりで、塩分たくさん摂りすぎているように感じました。


【滋賀県高島市健康福祉センター シニア大学薬膳料理講習にて】 29.9.28

  ~老化予防の献立~

 

「ほたてとにんじんのごはん」

「鶏肉と野菜の蒸し煮 バルサミコ酢ソース添え」

「かぼちゃとみかんの皮のスープ」

「ぶどうとシナモンのホットジュース」

【参加者さまの声】

●薬膳は、薬草を使うのかと思っていました。でも、普通の食材を使うんですね、知りませんでした。

●塩味がないので、もっと薄いのかと思ったら、案外そうでもないんだなと思いました。

●日頃は夫の二人暮らしなので、同じメニューばかりになってしまうのが悩みです。

●若いころは、健康食品ばかり使っていましたが、今日の料理のような食材で営養は摂っていった方がいいですね。


薬膳のお料理に、出会っていただきました

【高島市にて、四季の薬膳料理教室】

高島市の公民館にで、四季の薬膳料理教室開催しました。

平成二七年、二八年度2年開催。

春・夏・梅雨・秋全4回連続講座。

 

ふだんの食事で不調を改善できる薬膳の魅力を感じていただけたようです。

 特に見栄えの良さばかりを求める現代の食事とは全く違う、不調を食で改善していく薬膳に、参加者さま全員が、改めて食の大切さを痛感していただくきっかけになったようです。

食事後は、ツボのマッサージ。気や血の巡りが良くなり、気持ちいいですと感想をいただきました。

 

ひとこと

10年以上も前に出会ったとき。もともとから薬膳が好きではありませんでした。

薬くさいのかな?とか、聞きなれない食材が出てくるのかな?など勝手に想像していました。

 イメージががらりと変わったのは、薬膳を通学で学びにいってから。それまで抱いていた印象はどこかにふっとんでいってしまいました。普通のスーパーの食材でもいいんだと分かってから、どんどん身近に感じていきました。

 もし、よくわからないって方がおられても、不思議ではありません。

分からないけど、どんどん好きになり、からだが変わっていく喜びにいずれ、出会えるのがほかの食とは違う魅力だと思います。

家庭ですぐに出来る簡単薬膳